旅行業から異業種への転職①

たまの哲学
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昨今のコロナ禍において大打撃を受けた旅行業界。

多くの会社が人員削減や給与のカットなどを行い、なんとか首の皮を繋げている状況にある。

そして、かくいう私もその一人。

現在は転職活動中であるわけだが、ひとまず私が転職を決定した理由と応募先の業種について記載したい。

エージェントたま
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筆者は20代後半。全国転勤の総合職で現在地方勤務中です。

私が転職を決めた3つの理由

  • 賞与と給与のカット
  • 休業の嵐と社内の雰囲気
  • 将来性

①賞与と給与のカット

  • 賞与0円
  • 給与は3割カット

旅行業界自体「薄給」で有名ではあるが、それでも以前は年に2回の賞与があった。
給与も満額出ていたし、少なくとも生きていくある程度の貯金ができるだけの報酬は約束されていた。

しかし、現状は悲惨極まりない。

今年に入ってからの私自身の手取りが月に10万切っている。日頃節約に節約を重ねて耐え忍んではいるものの、正直言ってジリ貧だ。

しかもこれでもマシな方で、社内には色々と差し引かれて給与が一時「マイナス」になった人もいたと聞く。

「なんのための労働なのか?」と考えた時、転職以外の選択肢は残されていなかった。

エージェントたま
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休業手当をもらうために残業も禁止されているから、残業手当もないよ。

②休業の嵐と社内の雰囲気

月に一人当たり5~10日間の休業を行うことで休業手当が出る。

しかしこれは全て「会社が収受」するため社員の手元には一切こない。

また、コロナ禍以前の忙しい時であれば「休業」を夢見たこともあるが、こうまで長いと「社会人として大切な感覚」が損なわれてしまうような気になってしまう。

〇社内の雰囲気

社内はあきらめムードの人間が大多数を占めており、現在も増加中だ。
修学旅行のように例年通りに来る依頼もあるため、その担当者のみが業務過多になっているが、報酬は他社員と何も変わらない。

業務過多の本人たちも転職に動くだけの行動力があればよいのだが、大体の社員は上司に文句を言うだけで黙って理不尽を受け入れている。

「他人に変えてもらうのを期待していちゃ変わらない」それを見ているだけで強く思う。

エージェントたま
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「甘んじて受け入れるしかない。」的な感じが嫌だったんだ。

③旅行業界の将来性(OTA除く)

旅行会社の主な収入源は「団体旅行」だ。

顧客は主に定年退職後の60~80歳くらいとなっている。

しかしネット(OTA)が発達してきた現代では、新たな顧客層の団体旅行への参加が減っている。
正直なところ例えコロナウイルスが無かったとしても、あと何十年も持続していけるような業界ではなかったことだろう。

現在は「コンサルティング会社」と銘打って旅行業からの脱却を目指すというのが主流となりつつあるものの、ノウハウのない中でどれだけの社員が実行できるのかは疑問である。

HISのように「蕎麦屋」を始めるような旅行会社もあるわけだが、そうやって業種が変わってしまうのであれば、自ら興味を持った職業に転職しようと思う。

エージェントたま
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コロナ以前から転職は考えていたけど踏み出せなかった。

総合職の全国転勤族だから、なかなか思った場所で面接を受けるのが難しかったから。

でも今はオンライン面接が主流になったから、そういう意味ではコロナに感謝している側面もある。

私が決めた5つの転職方針

  • 将来性(スキルアップ)
  • 無形商材の営業
  • 東京、名古屋、大阪、博多などの都市部
  • 年収400万以上、固定残業代30時間以内(目安)
  • 上記方針に固執しすぎないこと

①将来性

一つ目に重要視したのは将来性だ。

旅行業のように先細りが見えている業界で働くのはリスクが高いとの判断。

人生100年時代において、私の年代の定年は80歳近くなっていると予想できる。本当に80歳まで働くつもりはないものの、この先生き残れる可能性の高いスキルを身に着けることができる職種を選択することはマストだ。

〇多様なスキル取得

コロナを予測できなかったように、転職先の会社が傾くか否かを見定めることは難しい。そのため、仮にその業界が傾いたとしても応用が利くようなスキルや経験を得られる業界に入るべきだと考えた。

エージェントたま
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次に入る会社もいつかは無くなるとも思っているけど、たとえそうなったとしても生きていけるだけのスキルがほしかった。

フリーランスとして独立できるような能力が得られれば一番いいと思う。

②無形商材の営業

比較的転職先の多い営業、中でも無形商材を選択。

営業であればその業界が傾いたとしても、他業界に移籍がしやすい。

また、旅行が無形商材であったため、これまでのノウハウを活かせるのではないかと考えたのだ。
無形商材の特徴として「ヒヤリング後にニーズに合わせた提案を行う」というものがある。私自身の現職の業務内容がまさにそうであったため、商品は違えど入り方は同じだと思ってのことだ。

③都市部

東京……となると物価が高すぎるという難点があるのだが、「都市部」で働くだけで同じ仕事だとしても報酬が段違いに上がる。
加えて単純に求人数が多い。地元やらに限定したらそれだけで案件は限られてしまうことだろう。

未だ求人を吟味していないならば、一度見てみると都市部の優位性がわかるはずだ。

エージェントたま
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東京を除いたら名古屋が一番賃金が高いそうだね。

④年収400万以上、固定残業30時間以内(目安)

年収400万以上、固定残業30時間以内。

絶対ではないが、おおよその目安として設定した。

私個人の思いとしては「報酬はそこそこでいいからプライベートを確保したい」という気持ちがあったのだが、求人全体を比較検討していく中で「相対的に妥当」な内容であると導き出した結果である。

〇固定残業代

固定残業代とは、仮に残業をしなかったとしても給与に加算される金額である。
「しなくても加算されるならいいじゃん」と思うかもしれないが、固定残業が付いているということは、ほぼ確実にそれくらいの残業はあるということになる。

探してみると固定残業代20~45時間の間で設定されている求人が多い。中には80時間という労働基準法的に大丈夫なのか?と思える様な求人も存在している。

〇年収はピンキリ

年収そのものは200万~1000万とピンキリだ。
しかし200万を選択したからと言って残業時間の実態がわかるわけでもない。

ならばある程度の残業は覚悟しつつ、納得できるだけの給与を得られる求人を選択することにした。

エージェントたま
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世の中楽な仕事ってないよね……。

⑤上記方針に固執しすぎない

これは「リクルートエージェントの担当者」の受け売りになるのだが、「ある程度応募して面接の中で選択した方が良い」との意見を貰った。

面接は確かに品定めをされる場ではあるが、労働者側にも選択する権利は当然にある。面接で人事や役員の方々と関わった際に「あれ?」と感じる場面があったなら一度立ち止まって考えた方が良い。選考を続ける中で自身に合った会社が見つかっていくはずだ。……とのご意見だった。

実際私も最初こそ志望度が高かった求人の面接官が、同意できない発言をしたことによって志望度を下げた経緯もある。

無形商材をメインに応募していることに変わりはないが、中にはそうでない会社も幾つかある。

使用しているエージェントサービス

  • リクルート
  • doda

現状では上記2種のエージェントを利用している。(20代ならおススメの2社)

正直なところサービス内容に大した差がないため、片方だけでも良かったとも思っている。

が、担当者の当たりハズレはある。

まだ転職が決まっていないため、どちらが良いと判断するには早いのだが、私の場合はリクルートの担当者の方が話を聞いていてしっくりくる。

理由はおそらく「担当者自身が転職を経験しているか否か」にあるのだろう。
dodaの担当者も決して悪いわけではないのだが、経験を含めた現実味のある言葉にかける部分がある。

現状について

就活を始めてから約1か月、未だに内定は得ていない。

「人材」と「IT」に意外と求人が多かったこともあり選り好みしてしまっている節があるため、応募数はそこまで多いわけではないが、思ったよりも選考に時間を要している。

  • 応募数20社
  • 落選15社
  • 書類選考通過5社
  • 面接にてお祈り2社
  • 一次面接中2社
  • 二次面接中1社

上記が現状となっている。

大卒時代と比べるとやはり簡単ではない。さらに異業種ということもあり、専門的な質問をされるとわからないこともある。
特にITの知識は難題で、転職を決めてから勉強を始めたものの、触れたことすらないために何を勉強すべきかもわからない。とりあえずITパスポートの資格勉強をしているが、これで正しいのかは疑問が残る。

エージェントたま
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最早今の会社に居続ける気はさらさらない。

だから絶対に退社するんだけど、できれば退社前に転職先を決めたいと思う。

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