先日スカーレットネクサスの本編をクリアしたのでレビューします。
発売から少々経過して冷静になった今の感想です。
評価毎に内容を解説していきます。
どんなゲームなのか?
ストーリーに沿ってミッションをクリアしていくようなアクションゲームです。主にというか全部戦闘アクションです。
主人公が「怪伐軍」という軍隊に所属し、「怪異」と呼ばれる化け物から人々を守るという設定。
ただし、モンハンやゴッドイーターのようにクエストの受注形式ではなく、ストーリーに合わせて自動で更新されていきます。
また、サブミッションの重要性は低いです。対した報酬がもらえるわけでもないので、私がストーリークリアした時のサブミッションクリア数は3つ程度です。
※仲間キャラごとのストーリーは重要性が高いため、それをサブミッションと捉えるのであればもっと多くなる。
各地を自由に行き来はできるけど、オープンワールドではないよ。
おつかいミッションもない。
総評価(5段階)
- ストーリー ☆☆☆
- グラフィック ☆☆
- アクション ☆☆☆☆
- 操作性 ☆☆☆
JRPGらしいストーリー
日本系のRPGらしいストーリーです。
ゴッドイーターをイメージしてもらえれば、だいたいあれと同じレベルのものです。
熱い展開もしっかりあって感心させられるところもあるが、難しくはない王道といった感じ。
そこまで期待するほどの物でもないですが、不満に思うことはないストーリーです。
〇キャラごとのストーリー
キャラごとのストーリーがメインとは別に存在します。
必ずやらなければならないわけではないですが、キャラとの友情によって解禁される能力が多数存在するため、基本的には全て見る必要があります。
〇必然的な2週目要素
1週だけでもある程度は良いのですが、2週目をクリアすることによって物語の全容が明らかとなる仕様になっています。
というのも主人公である「ユイト」と「カサネ」が別々に行動する場面が多数存在するため、片方の目線ではどうあっても見ることのできない箇所が出てくるからです。
ユイトからやるのが多分王道。
グラフィックは普通
グラフィックは特筆するところがない気がしました。
細かく言うと人物グラフィックは良くて風景が荒いという感じでしたが、プレイ中に気になることはありませんでした。
個人的にはアニメーション系のゲームにグラフィックはさほど必要がないと思っているため、不満足な点はなかったです。
爽快で戦略性のあるアクション
アクションは素晴らしい!
初めこそできることが少ないものの、レベルアップ時に得られるポイントを使用してアクションを開放していくことで、様々な戦闘手段を楽しむことができる。
アニメーション系JRPGの中では歴代最高クラスのアクション性を誇っています。
似たようなゲームとして「アストラルチェイン」(switch)がありますが、個人的にはスカーレットネクサスの方が面白かったです。
アストラルチェインを楽しめた人なら間違いなく面白いと思うよ。
アニメーション系JRPGといってもゼルダやペルソナ、サクナヒメなどとはゲーム性が大きく異なるため、それら作品をやっていたからと言って参考にはならないでしょう。
ゴッドイーターはやや似ているところもありますが、ゴッドイーターの醍醐味であるバレットモジュール操作のように複雑なものはないので、考えることを楽しみむということはできません。
〇直感的な戦略性
スカーレット・ネクサスの戦略性とは戦場で瞬時に仲間の力を使い分けることにつきます。
敵は弱点が明確になっており、それぞれのスキルを組み合わせて戦うことによって瞬殺できる仕様です。それを複数の敵相手に高速で対応していく必要があるため、瞬発力と判断力を要求されます。
とはいえ難しい操作はさしてないので、慣れてしまえば簡単に爽快なアクションを楽しめることでしょう。
操作性の不満は一つだけ
総合すると操作性に対する不満はほとんどありません。
ただ、狙いたい敵ではない敵にターゲットがとられてしまうことが多々あったため、思ったように動いてくれない場面はありました。
おそらく誰しも一度はイラっとすることになるかとも思いますが、許容できるレベルですので慣れてしまえば大した障害にはならないでしょう。
〇終盤
終盤になると使える能力が一気に増えるため、喜ばしいことではあるのですが完全に使いこなそうと思うと更なる難易度の操作を要求されます。
別に使いこなせないのであれば、縛ってプレイしてもごり押しできる難易度ではあるのですが、真に爽快なアクションを求めるのであれば使いこなせた方が良いかと思います。
別にDMC程難しい操作は求められないから安心してくれていいよ。
良かった点まとめ
- 直感的で爽快なアクション
- 複雑すぎない戦略性
- 深堀できるキャラストーリー
- 後味の良いストーリー
アクションに関しては文句は一つもありません。
ただ、海外評価で「DMCとは違う」という一言と共に低評価が付いていました。DMCとはデビルメイクライのことですが、あのゲームとはそもそも比べるようなものではないと思いますので、私としてはマイナス評価はありません。
キャラのストーリーについては賛否両論ある気もしますが、個人的には満足です。会話パートそのものが嫌いな方にはマイナスに映るかもしれません。
レベリング方式が採用されているから、難しい時にはレベルを上げれば良いというのも優しいね。
悪かった点まとめ
- 予期せずターゲットが取られる
- 長めの会話パートが疲れる
- 敵の種類が少ない
良かった点にキャラストーリーを挙げておいてなんですが、会話パートで疲れが出る時がありました。深堀することによって全てのキャラに愛着は湧くのですが、「面倒くさい」と思うことも何度かあったのは事実です。
〇敵の種類について
これが最大の欠点だと思うのですが、「敵の種類が少ない」です。
ゴッドイーター無印をやったことがある方であればわかると思うのですが、同じ敵の色違いがほとんどで、ステージが進んでも敵の目新しさはありません。
モンハンも最初はモンスターが少なかったため仕方のないことだとは思いますが、今後のアップデート或いは次回作に期待しようと思います。
あとは「キャラメイクができない」という点も人によってはマイナスかもね。
アクションRPG好きなら間違いない
アクションだけが好きでも会話で疲れるのでRPG視点でもしっかりと楽しめる方におススメします。
アニメーション作品が苦手な方もいるかもしれませんが、一応はPS5作品ということで迫力は保証できると思います。グラフィックの荒さはアニメーションだからこそ逆に気にならないので、寧ろ合っている気もします。
今後か期待できるという意味でも注目できるタイトルです。
ゲーム飽き性の筆者でもストーリークリアまで行けたから良作だと思うよ。
今のところ、2021年のゲームで最後までクリアできたの他にないし。
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