読者諸君よこんにちは。
突然だが君たちはこんな経験をしたこと、或いは考えたことはあるだろうか?
- 社会人として歴史的な名著を少しは知っておきたい。
- ビジネス上セレブなお客様と関わるときの知識が欲しい。
- 昔の物語に興味がある。
- 時々物語の主人公が例え話として用いている「ダンテ・アリギエーリの神曲に登場する煉獄山が……」(コナン風)のようなカッコいい言い回しをしたい。
以上のようなことだ。
私かい?私はある。特に3番と4番は小学生時代から考えていたことだ。このブログを見ている諸君であれば共感してくれていると信じているよ。
とまぁ前置きはこのくらいとして、今回は私が思う「これだけは知っておけ!」という世界的名著を8つ程紹介しようと思う。
勿論私が読んだことのない作品は省くため少々偏ってしまうかもわからないが、最後まで見ていただけると幸いだ。
名著紹介①シェイクスピアの四台悲劇
ハムレット
王子であるハムレットが、自身の父を殺した仇である叔父に復讐する物語。
悲劇と呼ばれる所以は、目まぐるしく展開される陰謀と策略によって登場人物が次々と命を落としてしまう故である。
一番の見どころは父を殺されたハムレットの苦悩だ。
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。」
リア王
四大悲劇の中では最も壮大な物語。リア王は終始自分をおだててくれる長女と次女を可愛がり末娘を冷遇する。
しかしリア王が老いて国を譲ると長女と次女は手のひらを返したように豹変しリア王を追放してしまう。
絶望するリア王を救ったのはかつて冷遇していた末娘であったが、結局末娘も殺されてしまいリア王も狂い死ぬ。
世界中の演劇史上最高傑作と称されている。
オセロー
人種差別と嘘と嫉妬渦巻く悲劇の物語。
ムーア人の将軍オセローは美しいデズデモーナと結ばれるが、それを気に入らない旗手イアーゴは、二人に姦計を仕掛けるという話。
疑心暗鬼になっていくオセローの苦悩と破滅を描いた一作だ。
劇中では、オセローがデズデモーナに贈ったハンカチが重要な役割を担う。
マクベス
王になるという予言を受けた男の悲劇を描いた物語。
予言通りに王を殺したマクベスが、予言通りに王となり、最後は予言通りに殺されてしまう。
予言が不気味さを際立たせており、それに踊らされるマクベスの心理描写が見どころだ。
四大悲劇の中で最も短く、最も残虐性に溢れた一作。
と、ここまでがシェイクスピアの四大悲劇だ。
シェイクスピアといえば「ロミオとジュリエット」が有名だが、これについては日本でも知っている人は多いため、今回の8選には選ばなかった。
シェイクスペアには他にも「ヴェニスの商人」など多数の名作がある。映画にもなっている作品も多くとっかかりやすい著者の一人だ。
名著紹介②中国四大奇書
三国志演義(さんごくしえんぎ)
三国志に脚色を加えた歴史小説。
正史では魏を正当としているが、三国志演義では蜀を中心として話が展開されている。
「桃園の義」で契りを交わした劉備、関羽、張飛の三人から始まり、諸葛亮を迎え入れるための「三顧の礼」や三国志の象徴である「天下三分の計」を成すなど、胸躍る見どころが詰まった作品だ。
関羽と張飛と趙雲の武。諸葛亮と司馬懿の知略戦は目が離せない。
水滸伝(すいこでん)
豪傑たちの活躍を描いた大長編。
実際に起こったとされる乱を題材としているが、かなり話は膨らんでいる。
物語の始まりは、36の天罡星(てんこうせい)と72の地煞星(ちさつせい)が伏魔殿から飛び出したところから始まる。
豪傑たちが次々と手を組み終いには伏魔殿から飛び出した星と同じ人数が集まるという話だ。
天然の沼沢池『梁山泊』に集う108の豪傑。
西遊記(さいゆうき)
民間説話から生まれたとされる奇想天外な物語。
孫悟空という名の猿が三蔵法師と他2匹の妖怪、沙悟浄と猪八戒と共に天竺を目指して旅に出る。
道中で悪事を働く妖怪共を退治する姿からはヒーローとしての一面も感じさせる。
俺は斉天大聖・孫悟空だ!
金瓶梅(きんぺいばい)
水滸伝に登場する豪傑の一人、金瓶梅を主役とした物語。
水滸伝のスピンオフのような作品だが、一部水滸伝とは異なった内容となっている。
色と欲の世界が描かれており、官能小説にも分類されている。
中国文学史上最重要作の一つ。
以上が四大奇書の概要だ。
……とここまで話してなんだが、最後に紹介した「金瓶梅」という作品。
実はこれだけは読んだことがないのだ。
四大奇書の全てを紹介したかったために入れてしまった。本当に申し訳なく思う。
だがそれ以外の四大奇書は大好きだ。諸君も名前くらいは聞いたことがあることだろう。
特に「三国志演義」と「西遊記」に関しては、日本に生まれた以上知らないではいられない作品だと思う。
まとめ
今回紹介したのは「シェイクスピアの四大悲劇」と「中国四大奇書」だ。
物語に全く興味のない人でも一度くらいは聞いたことのある作品も多かったことだろう。
個人的なおすすめは「三国志演義」と「西遊記」だ。わかりやすく面白いため、読書初心者でもとっかかりやすい。
因みに「三国志演技」と「水滸伝」は横山光輝先生によって漫画にもなっている。私も水滸伝のとっかかりは漫画からだった。
あとは「ハムレット」あの演劇は逸品だ。勿論演者の実力にも左右されるだろうが、一度引き込まれると目が離せなくなる。
それでは今日はこの辺りで失礼させていただこう。またいつか第2回世界の名著〇選もやりたいと思っている。
もしも今回紹介した本のいずれかがお気に召したなら、是非また見に来て欲しい。
ではまた。
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